俺様主人は時に甘い


また一人ぼっちになる…


そんな不安を和らげてくれたのは田中先生。



「電話でね、田中先生が言ってくれたの。よく頑張ってるって。少し話しただけでわかってくれた。私が欲しかった言葉をくれたの。あの電話で、顔もろくに思い出せない先生を好きになった」



私が先生を好きになったきっかけも、鈴菜にちゃんと話したことなかった。


友達なのに、そういう話も出来てないほど私達には距離があったのかもしれない。



「だけどね、やっぱり熱が下がって学校に行ったとき不安になったんだ。教室のドアの前で。もうグループが出来てたら私に入るチャンスあるのかなって」



引っ込み思案を直したくて、一から始めたくて選んだ高校。


でも、人の性格が簡単に変わらないことぐらい、私がよく知ってる。



何度もこの性格を直そうと思った。


まずは笑顔で挨拶、その次に積極的に話し掛けて。


頭の中で繰り返しイメージ練習したけど、いざ挨拶しようと口を開いた途端、弱い私が顔を出した。