思い出す。
修学旅行の班決めで一人余って、先生が学級委員長のいる班に私を入れてくれるようにお願いしたときのこと。
『えー!なんでうちの班なんですか?』
『学級委員長だろ?頼むよ』
『はあぁ…せっかくの修学旅行なのに台無し』
『まぁまぁ、そんなこと言わないで仲良くしてよ』
私がいる前でされた会話に、泣きたくなった。
だけどここで泣いたら掛け合ってくれた先生にも、班に入れてくれた学級委員長にも悪い。
二人にバレないように涙をグッと堪えて、いつもと同じようにまた笑顔を取り繕った。
「でもどんなに一人ぼっちに慣れても、やっぱり友達がほしい。だから、高校では引っ込み思案の自分を変えて頑張ろうって思ったの」
勉強を頑張って、同じ中学から誰も進学しない高校に入学した。
私を知ってる人がいないここで、一から始めるために。
「だけど入学式翌日、熱を出して…」
不安で不安で仕方なかった。
初日から学校を休むことになるなんて……

