俺様主人は時に甘い


先輩と出会ってまだそんなに経っていないのに、私は先輩がいないと駄目な女になってしまった。


避けられると辛い。


先輩が隣りにいてくれないと笑えない。


もう、先輩なしでは生きていけない……



「嫉妬したんだ…ミヤはやっぱり陽平が好きなんだと思ったらムカついた」


「……先輩でもヤキモチ妬くんですね」


「妬くよ。フツーに」



先輩はハァ、とため息を吐くと私の肩に顔を埋めた。



「俺……お前のことになると余裕なくなる」


「え?」


「ミヤが男と話してたり笑顔見せてたりするとイラッとする。それだけならまだしも、危機感なく触らせるし」



先輩が発する言葉一つ一つが嬉しくて、胸や喉の奥の方がキュッと締め付けられる。



まだ決定的な言葉を、先輩の口から聞いてないのに…


期待してしまう。


先輩も私を、想ってくれてるってーーー