俺様主人は時に甘い


「…私が行っても会ってくれないと思います」



鈴菜のことは気になるし、お互い頭を冷やした状態で話したいとは思ってる。


私が知ってる鈴菜が全部偽物だったなんて思えないし、それによってはまだ元通りになる道が残ってるかもしれない。


あんなに大好きだった鈴菜と、このまま別れちゃうなんて嫌だから。



でも、今私が行ったら逆効果なんじゃないだろうか。



私が鈴菜ともう一度話したくても、鈴菜は二度と顔を会わせたくないかもしれない。




「俺はそうは思わない。森野は誰が行っても会ってくれないと思う。落合以外は」


「私以外?」


「森野のお母さんが言ってたよ。私は酷いことをした、親友を傷付けたって森野が毎晩泣いてるんだって」



親友を傷付けた…?



「落合と同じように、森野も落合のこと大事に思ってた。それは多分、今も変わらない」



先生は切なそうに微笑む。



「落合も森野のこと気になってるんだろう?何度も森野の席を振り返って、泣きそうな顔してる」