なんで此処に連れて来られたのか。


未だに理解出来ないけど、何かこの広い空を見たら心がスーッと軽くなった気がして、そんなのどうでも良くなってきた。



「落合って、慶吾が好きなんだな」


「へっ⁉︎」



ななな、何ですか。突然!



コンクリートの上に座った先生は、「隣りに座れば?」と私を手招きする。


私は言われた通りに隣りに座った。



「さっき、自分で言ってたろ?愛想尽かされちゃったって。あの言葉、俺にはあいつが好きって言ってるように聞こえたけど?」


「はは……私、分かりやすかったですね…」



自分で墓穴掘ってたことに今気付いて、ポッと頬が赤くなるのを感じた。


なんか、誰かに自分の好きな人を知られるって凄い恥ずかしい……



「あーあ。なんか残念かも」


「残念?」


「自惚れかもしれないけど、落合は俺のこと好きなのかなって思ってたから」



えっ、ええーーーっっ‼︎


今、口の中に飲み物を含んでいたとしたら、盛大にブハーッて吐いてたところだったよ!