“解放してやるよ” 先輩の言葉が胸に突き刺さる。 私と先輩の関係をリセットするのに絶大な言葉だった。 もう、先輩と話せないの? 今までのように、笑ってはくれないの? 一時間目始まりのチャイムが鳴っても、私はその場から動けなかった。 心の中は空っぽで。 先輩の存在が、私の中で凄く大きくなっていたことに、今気付いたんだ。