「マネージャー、引き受けてくれたんだってね」
「は、はい」
「早速だけど、今日から部活来れる?」
「は、はい」
って、私!
さっきから、「は、はい」しか言ってないし!
だけど、こんなキラキラな先輩を目の当たりにしたら、言葉なんてどっかに吹っ飛んじゃったよ。
「助かるよ。じゃあ、ショートホームルームが終わったら昇降口で待っててくれる?部室の案内と仕事内容教えるから」
先輩はそう言って、私の頭をポンポンと撫でた。
きゃあぁぁっ‼︎と、悲鳴に似た叫び声があちこちから聞こえる。
先輩は慣れているのか、全然気にしてない様子だけど。
私の顔はきっと、林檎のように耳まで真っ赤になってると思う。
その証拠に、先輩は私の赤くなった頬を見るなり「ふっ」と笑って。
「じゃあ、また部活でね。ミヤちゃん」
そう言って、後ろ向きにひらひらと手を振りながら颯爽と校舎に戻って行った。

