考えたこともなかった。
だって、壮介君は今まで、何度も私に対して毒を吐く事があったから。
生意気な笑みを浮かべて、私をからかうのを楽しんでいるように見えてた。
そんなの、好意を持っていたら普通はしないでしょう?
子供の頃、私をいじめてた子たちもそうだ。
ひどいいじめではなかったけど、みんな少しニヤニヤしてて。
相手が嫌がるのを楽しんでるようだった。
壮介君も、似たような感じだと思ってた。
──なのに。
「な…に……? 冗談ならやめてよ」
私を……
好き、だなんて。
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