窓際をふと見ると見慣れたハゲ頭の校長の銅像はない。
窓には一面の桜の木が写し出されている。
まぁ、その景色ももう見慣れてあるんだけど
なんせ、もう一年も見続けているもの
「……高校に受かったんだ」
でも、でも私、愛里はこの向ヶ丘高校に合格したことに実感がわかないんだ
私は中学校の担任の先生に志望校をなんども変えろと言われた。
その度に涙がこぼれないように唇を噛んだものだ
そんなことを考えていると隣のクラスの友達が私の名前を呼んだ
どうやら帰りの会は終わったらしい……
廊下にはほぼ部活に行く人で天の川ができている
私もその天の川の流れにのった







私がこの高校を志願した理由はいくつかあるその中で大きい理由は2つある一つは制服がかわいいからであるそんな理由でとか思うかもしれないが私の中ではとても重要だせっかく女の子にうまれたのでからとことんおしゃれをしなければもったいない
ここの制服は甘い茶色のブレザーに胸元に赤い大きいリボン がうまい具合に引き立っている
そしてなんといってもグリーンをおもにしたチェックのスカートそうチェック柄。
近くの他校には、こんなスカートはない私は一目惚れをした。