ーいつから私はー

ー君色に染まったんだろうー











「おっはよ〜ツグミ!」

「あ、みかりん!おはよ〜」

いつもと変わらない朝
私は親友のみかりんこと宇佐野美香と、毎日同じ、変わらない挨拶をした。
ちなみにみかりんとは幼稚園からの付き合いで、私はみかりんのこと、みかりんは私のことを大体わかる。みかりんなんて私の考えてることまで大体当てちゃうんだよね…(苦笑)

「ん、そーだツグミ。また付き合ってたやつと別れたんだって?なんでよ、あの人ずっと好きって言ってたじゃん」

「えー、だって、なんか付き合ってみたら案外普通だったんだもん。特にサプライズとかをしてくれるでもなく、ただ一緒に映画見たりー、遊園地行ったり?なーんかそういうのもう飽きたというか…」

「ふーん、相変わらず理想が高いね。
あたしだったらそんなとこに連れてってくれる彼氏捨てたりしないのにー
てかさ、あの人かっこよかったじゃん。
スリルとか求めてないでもう固定しちゃえって〜。あ、それともまた気になる人できたとか?」

別にそういうわけじゃない、けど…
ただ私は自分を飽きさせない人と付き合っていたいだけ。これって理想高いのかな?確かに昨日まで付き合ってたあの人は、顔も良くて勉強もできて、おまけに運動だってずば抜けて出来てた。でも、私からすればそれだけ。
ただのできる人間。
私が求めてるのとは違う。

「気になる人はいない、かな…」

「そなの?まあゆっくり決めなよ。うちらまだ高2だし、3年の先輩とか1年の後輩とか、ツグミレベルなら選び放題でしょ」

「ふふ、まあね」

まあ、一応顔は良い方だと自分でも思うし?先生たちの信用だって硬いし。
うーん、強いて言うなら中の上、上の下くらいかな

「ってやばいね、教室行かないと用意遅れて遅刻になる」

「へ?あ、本当だ!急ごみかりん!」

「私が言わなきゃ気づかなかったくせに…(苦笑」