ジャスミン花

付き合うその日にホスト辞めさせちゃうなんて-」

ってニャニャしながら言った


だけど私はその背後に私を見ている人
その話を聞いている人に気付いてはいなかった


私は着替えてりんさんと店を出た


慣れて来た歌舞伎町
慣れて来た東京
なんとなく分かり始めた歌舞伎町
の中を私はりんさんと歩いていた


ガチャ-
家の鍵を開ける

「おかぇり-」
子供みたいな可愛い笑顔で向こうから走ってくる裕喜

「ただぃま-」
私は笑って言った


嬉しかった…
子供みたいな可愛い笑顔で私の帰りを待ってくれているそんな家が…

だけど…いつまで続くかわからない現実…

暖かいこの環境がいつか崩れていく怖さ…と反面と嬉しさが…



幸福の後には、恐ろしい反動を待ち受けている事を私は知っていたから…
だけどそれを忘れる程…
過去の悲しさを忘れる程…
裕喜を愛してしまう…
そんな事も知らずに…



家に入る
裕喜は一切仕事の事は話さなかった

ばれてしまうのが…怖かったからだろう…


裕喜は嬉しそうにしていた
久々に過ごす二人の時間だった


私ははっと思い出したように聞いた

「なぁ…ホスラブ見た…?」