ジャスミン花

裕喜は一人喜んでいた


私は目をつむった

「愛、寝るん?」

「ぅん」

「明日寮迄着いて来てな」

「はぃはぃ」

「おっし-ぢゃ朝起きるで」
「えっ!?ほな早く寝るで」


矛盾してたかもしれない

何かをしてあげる…
私はしないそう想ってたはずなのに


何故かしていた自分がいた


「うん!!」
子供みたいな笑顔でまた裕喜は笑った


私はこの笑顔がいつしか大好きな笑顔になる事は知らずに…


裕喜は私に腕枕をした

だけど私は
「腕枕首痛くなるから嫌や」って言った


「わかった」

すると裕喜は私の手を握った

「これならいぃ?」

裕喜は私の右手を握った


「なぁ…愛…」

「んッ!?」

「左手かして」


私は手を繋いでない方の左手を裕喜に差し出した


裕喜は右手を差し出して小指の一番下の線を合わす

「見て…えっ!?初めてや」

ゆっくりとした空気が流れる

「何!?」

「小指の線繋げてるやん、生命線の上にある線見て」

「繋がってる!!」

「俺初めて繋がった…」

「どぅゆぅ事なん!?」

「俺は信じてなかってんけど
ってか…運命らしいで…」


なぁ…貴方が合わした左手も手を繋いで寝た右手もずっと貴方のもんやからな