ジャスミン花

沈黙…

「なぁ…愛ちゃん…」

裕喜はゆっくりと口を開いた


「ん!?」
二人して天井を見ている

ふっと私を見た
「なんか考え事してる?」

「なんで分かったん!?」

「一緒やから」

「そうなんや、似過ぎやな…怖いわ」

「本間やで」

「でッ、さっき何言おうとしてたん!?」

「愛ちゃんさぁ…なんでそんなに寂しそうな目してるん…?」

「そうかな〜?」


゛なんでわかんねん″


「うん…初めて逢った時そうやった
なんもないならいいねんけど…なんかそんな目見てたら…一緒におりたくなってん
愛ちゃんが良かったら…一緒に…おりたいねん」


「同情…?」


捻くれてると思った
だけど本当にそう思ったから

「同情ぢゃないで…俺は傍に居たいって思っただけ…
始めて逢った時から楽しくて、気が合うし、優しいしもっと居たいって思ったから」

「そうなんや…
本間は誰かを゛好き″になるとか゛愛する″とかわからへんねん」


「そっか…何があったかは言いたい時に言って」


裕喜はきっと気を使ってそう言ったと思う

裕喜はまた続けてこう言う
「だから…絶対に一緒に居て楽しませるし、絶対後悔させへんから一緒におって欲しい」