ジャスミン花

私は洗面所から出て
リビングへ行った


寝ようと想って鞄から携帯を取り出す


取り出した携帯は緑にちかちかと光っていた

電話の着信だった

ぱっと携帯を開ける

着信2件…

『080144〜』


2件とも同じ番号だった

゙誰ゃねん-??"

私はかけた

プップップッ---

゙発信中"

直ぐにメロディーコールが流れた

゙呼出中"


「は…ぃ…」

なんだか息が荒くて怖かった

「着信あったんですが…」

戸惑いながら私は言った


「愛ち…ハァ…ゃん…やんなぁ…」


゙んっ!?この声って…
この関西弁って…"


「優輝君-?」


「ぅ…ん…」

「どっしたんッ-?大丈夫?」

「ぅ゙…ん…」


電話の向こうでは息苦しいそうな…元気の無い声だった


「どーした?」

「しんどく…って…動かれ…へん」

「飲み過ぎ…?」


「いゃ…今日…調子悪…かってん…」

「風邪…?」


「わからへん…けど…頭ガンガン…して…」

「今何処なん?」

「店の近くの…非常階段…で…死んでる…」

「わかった!!今から行くからそこおってな」

「ぅ゙…ん」

「直ぐ行くからな!!」

って言って私は電話を切った



もしも、この時私が電話をかけ直しもしなかったら…私達今頃どぅなってたかな…