ジャスミン花

「ホストクラブ初めてなんで…よく分からないです」

と言った

「ぢゃ-廻してみるね」
って笑顔で言ってくれた

私もつられて笑う
「はい」


すると直ぐにいかにもホストって感じのチャラチャラした人が現れた

その人から名刺を貰い、私は5分程話した

りんさんと智さんは仲良さそうだった


飲み物を飲みながら楽しく話していた

すると、私の後ろから
「智さん!!」
って声が聞こえた


智さんは立ち上がった

「遅かったぢゃーん」

と声がした


私はぱっと後ろを振り返った


あの写真の男の人だった…
゛神条 優輝″と言う


すると、さっき5分程しか話してないホストに、智さんは
「チェンジね」
って言った


これがあいつとの出会いだった

ましてや…ホストを゛好き″になって行く私が居たなんてこの時何も予想して無かった


私は誰も、゛愛する″そんな事も知らなかった10代の子だった…


愛する人の為に何かをしてあげたい…
そんな風に思う事すらなかった

いつかは人間何かが起きた時には
いつかもしも別れてしまった時は
結局相手のせいにする…

ただったらそんな風に思うのは自分だけが思う愛なんだって…

大切な物でも大切な人でも裏切る
それなのに…゛愛する″事が理解出来なかった