ジャスミン花

りんさんの言うように私は無我夢中で話した


名刺を渡して自己紹介をして

教えて貰った通りに…

私はこの時初めて場内指名を貰った


私は嬉しかった
こんな些細な事でも教えてくれる人が居て…指名をとれた事が



私は客を見送ったり、フリーの客に付いたりした


忙しくしていた


『関西弁で話が面白い』
ただそれだけの理由で客は場内指名をしてくれる人が増えた

閉店時間--

私は控室に居て、ドレスから着替えていた

すると
「お疲れ様でーす」
と元気な声が聞こえた

りんさんが1番最後に控室に戻って来た



私の三つ空いたロッカーの所でりんさんは着替えていた

着替え終わるとりんさんは私に話かけてきた


「愛ちゃん、お疲れ様」
笑ってそぅ言う

りんさんはとても美人な人だった


「お疲れ様でした」
私も笑ってそぅ言った

「はい-。」
一枚の紙をりんさんから私は差し出された

電話番号とメールアドレスが書かれた紙だった

「いつでも電話してね」
りんさんは私にそう言って笑った

私は
「はい、ありがとうございます」
と言い、笑った




この時私はりんさんに出会ってなかったらきっと…ここまで登り詰める事も…ゆきと仲良くなる事も無かった