約三年半前--
-東京-


初めて大阪から東京に出て来て間もない頃だった


私はまだミテコで10代だった


私はあるキャバクラの面接を受け、体験入店を終えたばかりだった


そこは歌舞伎町のキャバクラだった


この頃キラキラした世界に
夜の世界に憧れを持っていた


親から全てからも逃げたかった

誰も私を知らないそんな所に行きたかった


たどり着く場所が東京だった


まだ緊張しながらセットサロンでセットを終えて私は店へ向かった


歌舞伎町を歩くだけでも…緊張していた



何も土地感覚もない東京…
店の前に着く


ボーイや店長に挨拶をする

控室には沢山のキャストが居た

キャストに挨拶をしながらロッカーの前へ行く私

心臓はバクバクだった

店にドレスを借りて
着替えを済ました

携帯を持ち、一人で控室の通路に居た


周りは皆標準語だった
よくテレビで見るようなそんな喋り方だった


一人関西弁な私


するとある女の子が話かけて来た


それはりんさんだった

りんさんはNo.1だった
りんさんは入って来て間もない私に優しかった


「ねぇ…大丈夫?」

「あっ…はぃ」

「関西の子なんだよね?」

「あっ…はい…」

私は緊張していた


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もしもこの東京に居なかったら貴方に出会って無かったね
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