忙しくて何時間たったかわらなかった


「もぅ閉店なんで」

「せやな」

「コインパーキングに行ってこな間の所に車止めとくから」

「はい」


゙いょいょかぁ-"

怖くなっていた私がいた
でも知りたい…


苗字…
関西弁…
あの子供みたいに笑う笑顔…
茄子の事…
何処か懐かしい匂いした事…
ハーフみたいに綺麗に整った顔…


全てがあいつに重なる…


閉店時間--
私達は沢山の客を見送る

中川さんも見送る

全てを見送った後私はゆきの元へ急いだ


挨拶を交わしながら控室に行く


控室ではキャストがいつものように騒いでいた

私は皆と挨拶を交わしながら自分のロッカーの前に行く

「ぉつかれー」
ゆきに言う

「ぉつかれ様」
ゆきは言った

着替えながら私はゆきに話した

「今から中川さんとアフターしに行くねんけど…もぅ覚悟してん
やっぱりなんか…ひっかかるから聞き出してくる」


ゆきは心配そうにする


「大丈夫やから」

ゆきは頷く


着替えを済ました私は

「ほな行ってくるわ-また明日な」

とゆきに伝えてボーイや店長やキャストに挨拶を交わしながら店を急いででた


歌舞伎町を歩く

ふっと見上げた空
星も見えないそんな東京だった


私は中川さんの待つ、ドン・キホーテに向かって歩きだした

決心と共に…