ジャスミン花

でも途端笑った

「可笑しいですか?」

「何?10円玉って…」

笑ってそぅ言った中川さん
「同じ事言う奴居たなぁ-」
中川さんは小さな声でそう言った


「えっ!?何て言いました?」

ちょっと焦った顔して
「いゃ、何もないで
それょり何食べる…?」

「決めて下さいょ」
と私は笑って言った


゛今確かに…
『同じ事言う奴居たなぁ』って言うたやんな…?″


゛何かを知ってるん…?″


「愛ちゃん何か食べたい物は?」

「茄子以外なら大丈夫ですから-決めて下さいょ」

「おっし-決めたッ」

子供みたいに笑ってそぅ言った

あの笑顔みたいに…


烏龍茶が運ばれて、中川さんは食べ物を注文した


「なぁ…愛ちゃん今日終わったらまた時間ある…?」
「今日ですか?」

「ちゃんとラストまで待っとくし…お願い!!」

「いいですょ」

私は決心していた


傷付く事も辛い想いも恐れる事を覚悟して…
全て聞き出そうとしていた

「本間ぁ-?ありがとう」

「いぇ、ラスト迄居てくれるなんて有り難いですから-それ位なら全然大丈夫ですょ」


「ありがとう-」

注文した品が運ばれた

私達はそれを食べながら色んな話をした

食べ終えて二人は居酒屋を出た