ジャスミン花

後ろから私の名前を呼ぶ声がした

「愛ちゃん」

ぱっと振り返ると袋を持っている中川さんが居た


「ごめんなさい、結構待ちました-?」

「大丈夫やで-。ドンキに用事あったし」


「本当ですか-?」

「ぅん。まぁご飯でも行こうや-。車のり」

「あっ、はい」


車に向かって歩き、二人車へ乗り混んだ

「おじゃまします」

「はぁーい」


また何処か懐かしい匂いがした

わからない

やっぱり私の香水-?



中川さんはそう言って車を走り出した
新宿の近くのコインパーキングに車を止めた


二人で歌舞伎町を歩く


「愛ちゃん、何食べたい-?」

「居酒屋とか行きます?あっ、でも…お酒飲めないんですよね
何処がいいかなぁ?」


「いいょ、居酒屋で」


中川さんは初めて来た時
゙お酒飲めない"と言っていた

だけどわざわざ私の為にボトルとシャンパンを降ろしてくれた人だった


二人で歌舞伎町を歩きながら、沢山の話をした


とある居酒屋に二人で入った

私も中川さんも烏龍茶を注文した


食べ物を選んでる時
「愛ちゃんって茄子食べれるん-?」


っていきなり言い出した

「えっ!?どうしてですか?」
何故か可笑しくて笑った

「いゃーどうなんかなって」

「それだけなんですか?私は嫌いですね…茄子10円玉の味しますね」

中川さんは驚いていた