ジャスミン花

私は顔を洗って拭いた
洗面所から出るとゆぅは起きていた


重たい空気が流れていた


私はゆぅにご飯と水を用意した

ソファーに座る私

「ゆき-鏡返して-」

私はゆきが化粧中にも関わらず笑って笑顔を見せてそう言った


ゆきは合わすように笑い
「いゃーゃ」
って言った

「それ関西弁のつもり?」

「そぅだけど…愛の真似」

ゆきは笑ってそう言った

「全然ちゃうわ」

二人ともなんやかんや言ていた


笑ってるつもりでもきっと笑えてなかったと思う

ゆきもそうだって思う


化粧を終えたゆきは私に鏡を差し出した

私は礼を言って受け取った

事件の犯人の事も…
あいつの事もゆきは話はしなかった


ゆきはまた煙草に火を付けた

ゆぅと戯れながら…


私は化粧を終えて長い髪にストレートアイロンをかけていた


ゆきは出る準備をしていた
ゆぅはゆきの後を付け回していた


「ぢゃ先に行ってるね」
ゆきは鞄を持ち、そう言った


私は「うん」って返事をした

玄関へ歩くゆき
私はゆぅを抱きかかえ、ゆきの後ろを歩く

「行ってらっしゃい-。」
笑ってゆきにそう言った


「行ってきます-。」
ってゆぅを撫でてゆきは笑ってそう言った