全部キミのせいだ。

「おはよー」


ため息をついた私の肩をポンッと叩いてそう言ったのは、私の貴重な友人。


「夏希(ナツキ)。おはよう」

「そんな暗い顔して、どうしたの?」

「ううん、」

「そうかそうか。女の子の日か」

「違うっ」

「じゃあ“お京(キョウ)さん”のことだね」

「……」


夏希は諒のことをお京さんと呼ぶ。


諒の名前の中に“京”の字が2つあるから、というおかしな理由でつけたアダ名。


「あ、図星?」

「…うーん」

「お京さんどこに行ったの?」

「…朝から呼び出しです」


今日は先輩から、と付け足せば、夏希は『苦労するねぇ』と苦笑して、また私の肩に触れた。