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「おい、起きろ」


聞こえた声と共にゆらゆら身体が揺らされて、意識が少し浮上する。


「んー…まだ、」


まだ眠い。

起きれない。


身体が起きることを拒否するかのように、瞳が開かない。


「それさっきも聞いた」

「おかぁさん…あと5分、」


しかし。


「俺はお前の母さんじゃねぇ」

「っ、」


その言葉でハッとして目を開けた。


「起きたな。もう俺行くから。さっさと着替えろ」

「え、ちょっと待っ、諒(リョウ)…!」


バタンッ!


勢いよく扉を閉めていった幼なじみ。

大きな音に、思わず小さく肩を上げる。