浅岡とテンポ良くないゆっくりなラリーだが、どこか楽しんでいる立原もいた。自然と浅岡を見て笑える。レジで会計を済ませると、またいつの間にか浅岡が袋を持ってくれていた。
ナチュラルなところが、いい。
って「いい」って何がいいのよ。
しかし、素直なところ、今までの彼氏とのデートは、付き合うからには“しなくてはいけない”イベントという認識で、正直面倒だし楽しくなかったが、あくまでちょっとだけだが浅岡との買い物は元カレとのデートより楽しかった。
「涼子さんすみません、お金使わせちゃって…」
「別にいいのよ。あたしも買い物しないと今日の夕食何にもないから」
「ありがとうございます。あっ、着いたら俺も手伝っていいですか?」
え、それって本当に恋人みたい。という変な考えを振り払う為、急いで口を開く。
「そういえば、普通にスーパー寄っちゃったけど、外食の方が良かった?」
これは単に素朴な疑問だったので家まで歩きながら聞く。
「まさか。なんて答えたらいいのかわからないですけど、俺的には涼子さんの手料理の方が全然いいです。だって涼子さん料理上手そうですもんね」
「上手って程じゃないけど、下手ではないかな」
褒められて単純に嬉しかったが、ちらりと横目で浅岡の表情を確認しドキっとする。
浅岡はなんともないのだろうか。自惚れる訳ではないが、仮にも昔好きと言った人が隣にいて何にも思わないのだろうか。立原は何にも思っていないつもりだったのに、これ程にまで心臓音がうるさい。
ナチュラルなところが、いい。
って「いい」って何がいいのよ。
しかし、素直なところ、今までの彼氏とのデートは、付き合うからには“しなくてはいけない”イベントという認識で、正直面倒だし楽しくなかったが、あくまでちょっとだけだが浅岡との買い物は元カレとのデートより楽しかった。
「涼子さんすみません、お金使わせちゃって…」
「別にいいのよ。あたしも買い物しないと今日の夕食何にもないから」
「ありがとうございます。あっ、着いたら俺も手伝っていいですか?」
え、それって本当に恋人みたい。という変な考えを振り払う為、急いで口を開く。
「そういえば、普通にスーパー寄っちゃったけど、外食の方が良かった?」
これは単に素朴な疑問だったので家まで歩きながら聞く。
「まさか。なんて答えたらいいのかわからないですけど、俺的には涼子さんの手料理の方が全然いいです。だって涼子さん料理上手そうですもんね」
「上手って程じゃないけど、下手ではないかな」
褒められて単純に嬉しかったが、ちらりと横目で浅岡の表情を確認しドキっとする。
浅岡はなんともないのだろうか。自惚れる訳ではないが、仮にも昔好きと言った人が隣にいて何にも思わないのだろうか。立原は何にも思っていないつもりだったのに、これ程にまで心臓音がうるさい。
