もやしとカマボコとにらは家にあったなと思いながら野菜コーナーで白菜とキャベツを見比べ安かった白菜を取る。
「キャベツじゃなくて白菜でいい?」
一応確認は取るが拒否されたってキャベツにするつもりはないが、ポーズとして言っておく。そして、浅岡が持つ買い物カゴに白菜を入れた。
と、
「なんで、いつ⁉︎」
麺を取った時には確か立原が持っていた買い物カゴが、いつの間にか浅岡が持っている。
「あ、ダメでしたか?」
「ダメとかじゃなくて、いいよ。悪いしあたし自分で持てるし」
「じゃあ、俺が持ちます。女の人に持たせる訳ないじゃないですか。こういうのは男の仕事です」
そして、前は可愛いと思っていたのに、今では少し大人っぽく柔らかく笑いかけた。不覚にもドキっとしてしまう。
「…あー、正直に言うとこういう男らしいとこ見せたら涼子さん彼氏さんより、俺のことちょっとは見てくれるかなーっとか下心からですよ」
恥ずかしくなったのか浅岡は突然慌てたように付け足し、今迄では考えられないくらい、悪戯っぽい顔で立原を覗き込んできた。
「でも、やっぱダメですね。涼子さん見るからに“無”って感じですもんね。
「キャベツじゃなくて白菜でいい?」
一応確認は取るが拒否されたってキャベツにするつもりはないが、ポーズとして言っておく。そして、浅岡が持つ買い物カゴに白菜を入れた。
と、
「なんで、いつ⁉︎」
麺を取った時には確か立原が持っていた買い物カゴが、いつの間にか浅岡が持っている。
「あ、ダメでしたか?」
「ダメとかじゃなくて、いいよ。悪いしあたし自分で持てるし」
「じゃあ、俺が持ちます。女の人に持たせる訳ないじゃないですか。こういうのは男の仕事です」
そして、前は可愛いと思っていたのに、今では少し大人っぽく柔らかく笑いかけた。不覚にもドキっとしてしまう。
「…あー、正直に言うとこういう男らしいとこ見せたら涼子さん彼氏さんより、俺のことちょっとは見てくれるかなーっとか下心からですよ」
恥ずかしくなったのか浅岡は突然慌てたように付け足し、今迄では考えられないくらい、悪戯っぽい顔で立原を覗き込んできた。
「でも、やっぱダメですね。涼子さん見るからに“無”って感じですもんね。
