「はい」っていうかなあ…。ーーないか。いくらカッコよくなってて、ずっと大人になっていたとしても、9歳差には変わりない。
立原はため息をつき、下ごしらえしたパソコンを閉じた。

「じゃあ、お疲れ様です。お先失礼します」

フロアに残っていた社員に挨拶すると立原は帰路につく。もう6時半だ。今日は2時で上がって、早々と3時半から合コン(というか、まずは夕食までカラオケで潰される)の予定だったが、今頃夕食時でいい感じになっているだろう。
その為、今日の夕食は何も考えていなかった。どうするかなー、とぼんやりしながらテレビ局の門を出た。裏口もあるが立原の家的に表から出た方が近いので、堂々と表から出る。
時計をぱっと確認し駅へ向かおうとした。とき、