いつもは仕事の関係ではっきり目のメークなのに今日はデート仕様なのか淡い。それがやけに浅岡をドキドキさせる。しかも今日は言わないといけない事がある為余計訳が分からないくらい、たった立原の表情一つで頭の中をかき回されている気分だ。もちろん嫌ではないが。
「悠くんコンポートどう?ソーダゼリーと合う?」
「ーーーあっ、凄く美味しいよ?涼子も食べる?」
ぼーっとしていたが慌てて気を取り直して、わざと悪戯っぽく笑いかけた。癖なのだが、本心を冗談のように言ったりやったりしていると、ドキドキが紛れる。それで、浅岡はコンポートの一切れをフォークに刺して立原に向ける準備をした。
「そうはいかないからね」
しかしなぜか余裕そうな立原の声を聞くと同時、向かいからフォークが伸びて来て、
「貰うね?」
なんて、無自覚な可愛い表情で小首を傾げながら許可を取る立原。それに押され、理解する前に頷いてしまった浅岡。
頷いたのを確認すると立原はコンポートに自分のフォークを刺して自分で口に運んだ。
「ああ、涼子!なんでっ。俺があげようとしたのに自分で食べるなんてずるい!」
「悠くんコンポートどう?ソーダゼリーと合う?」
「ーーーあっ、凄く美味しいよ?涼子も食べる?」
ぼーっとしていたが慌てて気を取り直して、わざと悪戯っぽく笑いかけた。癖なのだが、本心を冗談のように言ったりやったりしていると、ドキドキが紛れる。それで、浅岡はコンポートの一切れをフォークに刺して立原に向ける準備をした。
「そうはいかないからね」
しかしなぜか余裕そうな立原の声を聞くと同時、向かいからフォークが伸びて来て、
「貰うね?」
なんて、無自覚な可愛い表情で小首を傾げながら許可を取る立原。それに押され、理解する前に頷いてしまった浅岡。
頷いたのを確認すると立原はコンポートに自分のフォークを刺して自分で口に運んだ。
「ああ、涼子!なんでっ。俺があげようとしたのに自分で食べるなんてずるい!」
