正直かなり嬉しい。自惚れかもしれないが、少なくとも多少は立原のために予約を入れてくれてたのだ。席に着くまでの間、立原は微かに触れていた指先を自分から握りしめた。
すると驚いたように浅岡が横を向く。
「悠くん、ありがとう。すごく嬉しいし楽しい」
「涼子…。バレた?」
恥ずかしそうに顔を伏せる仕草も可愛くて抱きしめたくなる。まるで中学生カップルのような初々しさだ。お互いなぜか照れて、顔をちゃんと見れずに向かい合っているくせ、目が合わせられない。
「ど、どうする。注文」
「そ、そうね。ーーあたしは明太スパゲティにする」
「じゃあ、俺は日替わりランチにする」
なんともぎこちなく、片言で話す。その様子はかなりおかしい。しかし、二人は『幸せ』というのが一番今の気持ちにしっくりくる状況で一つ一つが愛おしい。何かにつけて照れあって、周りから見たらただのバカップルだ。
「うわ、涼子のパスタ美味しそう」
「美味しいよ。あっ、いる?」
完全に無意識だった。くるりとフォークに一巻きしたパスタを何も考えずに浅岡の口元に持っていく。
すると驚いたように浅岡が横を向く。
「悠くん、ありがとう。すごく嬉しいし楽しい」
「涼子…。バレた?」
恥ずかしそうに顔を伏せる仕草も可愛くて抱きしめたくなる。まるで中学生カップルのような初々しさだ。お互いなぜか照れて、顔をちゃんと見れずに向かい合っているくせ、目が合わせられない。
「ど、どうする。注文」
「そ、そうね。ーーあたしは明太スパゲティにする」
「じゃあ、俺は日替わりランチにする」
なんともぎこちなく、片言で話す。その様子はかなりおかしい。しかし、二人は『幸せ』というのが一番今の気持ちにしっくりくる状況で一つ一つが愛おしい。何かにつけて照れあって、周りから見たらただのバカップルだ。
「うわ、涼子のパスタ美味しそう」
「美味しいよ。あっ、いる?」
完全に無意識だった。くるりとフォークに一巻きしたパスタを何も考えずに浅岡の口元に持っていく。
