デジャヴ⁉︎と思うような質問が突然飛んできて立原は眉をひそめた。

「またなんか聞かないといけないんですか…」

面倒くさい。なんなんだこの人は。しかし、聞かないといけない事について全く思い当たらない為首を傾げた。

「何を聞けば、」
「あるでしょ聞くこと。俺とハルカは従兄弟であいつの事は殆ど筒抜けなんだぞ。だとしたらあると思うけど」
「そういう暗示するような言い方やめてもらえませんか。特に思いつかないので別いいです」

冷たいね、と面白くなさそうに笹山は立原を見る。しかし思いつかないものは仕方ない。

「あるでしょ、例えばハルカに今彼女いるの?とか、立原さんのこと今どう思ってるの?とか、色々」

笹山の言った内容に思わず鼻で笑ってしまった。そんな内容聞くはずがないのに。

「バカですか?課長、そんなこと言ってるようじゃずっとフリーですよ。そんな狡いことして得られるものなんてありませんよ」

傷つき易いみたいなので、やんわり言ったつもりが、笹山がだいぶショックを受けた顔をしていた為、まずったかもしれないと立原は言った後すぐ目を逸らした。