陸上のひまわり



「それじゃあ解散〜 ありがとうございましたー。」

『ありがとうございましたー。」




「…やぁーっと終わったぁー。」

あいさつが終わると一気にざわつき始めた。口々に「疲れた」の声が聞こえてくる。やっぱみんなそうなんだね。わたしもだぁー。

「柊。」

「はい」

「部活どうだったか?卒業までくるか?」

「はい、久しぶりで中々戻りづらかったんですけど、とても楽しかったです。明日からもきます。」

「そうか!じゃあ明日は遅刻すんなよ!」

「はい!さよならー」

わたしと少しの会話を交わすと先生は、まだ残ってわいわいしてる生徒達に「ちゃっちゃと帰れ!」の一言を浴びせさせて学校の中に入っていった。



「よぉ 」

「あ! 」

呼ばれて振り返った先には、椎谷くんがいた。
陸部のみんなに比べて、疲れた感じはなくて、晴れ晴れした表情をしてる。本当に好きなんだな、陸上。

「久しぶりの部活はどうですかー、センパイ。」

「なんか、上から目線ですね、コウハイ。
部活、戻ってきて良かったよー!すごくイイ!走るのってこんなに楽しかったんだね…!」