確かに好きではないけど


「こんなこと、俺のファンには言えないでしょ?」


あぁ、なるほど……イヤイヤ!だからって!


「もちろん、ちゃんとお礼もするよ……」


『はい』と言って

差し出された手の中には、私の大好きなバントのチケットがあった