夜ー闇に隠された瞳の奥ー





私の部屋がしんと静まっている時、リビングの方から声がした。


「みっずなー!」


!?


龍太の声だ。

「誰だ?」


流は不機嫌そうにドアを見た。


「みっずなー!いるー?」

「誰だ?」


誠も不審そうに言う。



私はカラコンをつけながら答える。


「夜って暴走族。……………なんか仲間になった。」


「「はぁ!?」」


「拒否権ないって言われた」

「ッチ、あいつら……」

「でもいいの。」

「みずな?」

「あの人たちといるとね、あったかくて心がポカポカするの」


私がそう言うと、流と誠は微笑んだ。



私はそれを横目に制服に着替える。


すると、ドアが叩かれる。

「ここ何の部屋だろ?ここじゃね?」

「龍太、あくまでもみずなは女の子ですよ。あんまり部屋をうろちょろしないほうがいいかと」

「龍太うるさい〜」


こんな声と共に。


鍵がかかってるから開けられることはない。

「みずな、女ってバレてんのか?」


流が心配そうに言う。


「うん。」


「髪と目もか?」



「……髪だけだよ。目は見せてない」

「そうか………」



目は、髪より異質だからね。


「行ってくるよ。家壊されそうだし。」

現になんかリビングからガタガタ聞こえる。


「あぁ」

「わかった」

「適当に出てって。鍵は……」

「俺もってる。」


流はそう言って鍵を見せた。


「ん。じゃあな」


「なんかあったら言え」

誠はそう言って私の頭を撫でた。


「うん」





そうして私は部屋を出た。