夜ー闇に隠された瞳の奥ー


「おはよ。なんかあった?」

私は流に言いながら部屋の奥へ進む。

「いや、学校の支度手伝えって組長が。」

そう言って流は制服を私に渡した。


けど……

「ねぇ流。」

「なんだ」

「なんで黒のカツラと黒のカラコンがあるの?」

「華流学園が男子校だからだ。」


………忘れてた。

男子校だったよ、あの学校。

はぁ。


私の容姿はハニーブラウンの髪に右目が青、左目が緑の俗に言うオッドアイだ。

まぁ家系に外国の血がまざってるからね。
それでも不思議な色だから昔は……やめよう。

私が目立たないように黒なんだろう。


私は制服とカツラとカラコンを受けとり、着替え始めた。


なんか流は「…恥じらいねぇのかよ、」とぶつぶつ言ってたが無視。