携帯をしまうと、夜の奴らに近寄る。
「おい」
……気づかねぇ。
「おい」
……気づかねぇ。
ったく。
「おい、直気に龍太に治矢」
「「「「……はい!」」」
おせぇよ。
「お前ら、送ってくから準備しろ。」
「いや、でもみずなと夏が!」
龍太ってやつが言う。
あー、お前らの総長さんも撃たれてんだっけ。
そら、心配だわな。
仕方ねぇな。
「ったく。今迎えの車呼んでっから。それに乗って病院行くぞ。」
みずなたちはとっくのとうに救急車で運ばれている。
ブロロロロロ…………
倉庫の外からエンジン音が聞こえる。
………来たか。
俺はこいつらに声をかけると車の方に向かった。
そして下っ端にバイクを乗せさせると、別の車に乗り込んだ。
「お前らも乗れ」
「あ、ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
「…ありがとうございます」
直気たちはそう言って車に乗り込んだ。
それを確認すると、俺は運転席にいるやつに指示をして車を出させた。


