夜ー闇に隠された瞳の奥ー





ドクドクと、私の体を巡っている途中の血液が私の体から出るのを感じる。






「……お前はもう、十分苦しんだ」








「は?お前に何がわかんだよ。」






「わからない。けど、お前はもう………」














私は鈴木の耳元でもう一度呟く。










「十分苦しんだじゃないか。」

















そう言うと鈴木のナイフを持つ手が緩んだので、そのうちにナイフを抜き取り、遠くへ投げた。