ドクドクと、私の体を巡っている途中の血液が私の体から出るのを感じる。 「……お前はもう、十分苦しんだ」 「は?お前に何がわかんだよ。」 「わからない。けど、お前はもう………」 私は鈴木の耳元でもう一度呟く。 「十分苦しんだじゃないか。」 そう言うと鈴木のナイフを持つ手が緩んだので、そのうちにナイフを抜き取り、遠くへ投げた。