私はドアがしっかりロックされたことを確認すると念のためスーツに入れておいた拳銃を用意してしゃがんだ。 バンバン! 「お嬢!」 中から菜月や組員の声がする。 「……ッチ」 うるせぇ。 これじゃあ相手の気配も薄れる。 「おい、うるせぇぞてめぇら」 中から誠の声がした。 途端、静かになった。 誠ナイス。 私は目を閉じて相手の気配、足音に耳をすます。 ………完全にこちらに向かってきている。 誰だ。