そのため息を拾ったものがいた。 「なんだそのおーきなおーきなため息。やめろよ〜。この家の雰囲気が悪くなる〜」 「……………尚夏」 「やっほい、どったの?誠」 尚夏だ。 尚夏は喋りながら俺に近づいてきた。 「なんでもねぇよ」 「まぁ予想はつくけどな」 わかってんなら聞くなよ。 「そりゃバレんだろうな。何年も一緒にいる"家族"なんだからな」 しかも、全部聞いてやがったのか。 チッ。 胸糞悪ぃ。