夜ー闇に隠された瞳の奥ー




龍太は話し終わると、はぁ。とため息をついた。






………なるほどな。



それでさっき喧嘩をみてあんなに青くなっていたのか。









「俺も父親と同じかもな」






龍太はそう言って立ち上がった。










私はしばらく龍太の顔を見て一言、






「そう思ってるならそうなのかもな」





と言った。









龍太は目を見開く。








「お前がそう思うならそうなんじゃないか?
まぁ私はそんなことはどうでもいいけどな。」









「………」











「ただ、私はお前が羨ましいな。」





「………羨ましい?」










「自分が思ってることを、口に出せる。
行動に移せる。
そんな人間に私もなりたいよ。」













私はそう言って口角を上げると、「教室戻るか」と言って足を進めた。