夜ー闇に隠された瞳の奥ー




「行ってらっしゃい」



「は?お前もだよ」



今日初めて口を開いたんじゃない?夏。



みんなはすでに教室のドアのところにいる。



「めんどくさ」


私がぼそっと言うと、夏が私の腕をぐいっと引っ張って立たせる。


「めんどくさじゃねぇよ」



夏はそう言って私の腕を引っ張りながら教室を出た。



「あ、行ってらっしゃい!」


クラスの子が言う。



私は手を振った。