夜ー闇に隠された瞳の奥ー




ほっとしたのもつかの間。


「ねぇ、声かけていい?」

赤髪ぃぃぃぃぃ!!!


なに余計なこと言ってくれちゃってんの?


「かけちゃおーっと。」

誰の同意もうけてないよね!?

「ねぇねぇ、転校生?」


無視だ無視!


「ねぇ」

「…」

「ねぇったらー」

「…」

「ッチ。おい、無視すんじゃねぇよ。」



赤髪の本性はそれか?


てか何様ー?


私は無視を続ける。


「おい、起きろ」


赤髪のその言葉と同時に私の体が宙に浮いた。


力どんだけあんだよ。

「起きてんじゃねぇか。お前、無視するとは、度胸あんなぁ。あ?」

赤髪の顔、初めて見た。

美形だね。

でも、馬鹿そう。

てか、苦しい。

今私は、首の根っこの服を掴まれている。

「苦しいです……」

私がそう言うと離してくれた。

「で?お前なに?転校生?あ?」


なぜ喧嘩腰。

私はこくんと頷いた。

「名前は?」

私が反応して気が済んだのか、しゃべり方が最初に戻った。


名前……

「名前……」

「そうだよ名前だよ。教えろ」

なんでこんな奴に…。


「おい、声出てんぞ。こんな奴だと?あぁ?」

あ、怒った。