「なんでいるんだ」
私はみんなより前に出た。
「………はっ。元気?みずな」
声の主は、鈴木だ。
「いやぁ、中村は役に立たなかったからねぇ。俺が直々に来たの。」
「あぁ?」
何が言いてぇんだ。
しかも、中村はお前のために抗争をしたってのに、役に立たなかっただぁ?
何様のつもりなんだ、てめぇは。
私は睨む。
「まぁまぁ、そんな怖い顔すんな。今日は殺り合うつもりはねぇよ。言うなら、忠告ってとこか?」
なにが忠告だ。
私は睨み続ける。
「そのうち、殺してやらぁ。死ねよ、みずな」
「お前っ!」
「なにを言うんですか?!」
「…………黙れよ。本当に」
「…………殺させねぇよ」
みんなが声をだす。
「…………ッチ」
私は舌打ちする。
「みずなぁ、仲間っていいもんだな。
でもな、
まとめて殺してやってもいいんだぞ?」
「…………黙れ。殺すなら、私1人で充分だろ。ま、殺される前に私がお前を殺そうか?」
「はっ。……あははっ。馬鹿だねぇ。」
鈴木はそう言って私に近寄る。
「おいっ!」
「…………みずなに近寄るなよ」
龍太、治矢に続いてみんなが前に出ようとする。
私はそれを片手で止める。