「あ、じゃあ、また。」 昼間ぶつかりそうになった曲がり角まで来たので、私は葵に別れの挨拶をする。 そもそも私がこんなに嫌い嫌いって言ってるのに、なんでこんなに葵は私に構うんだろう。 ただの自意識過剰かな…。 「は?送るっつったじゃん。」 「え、いいよ。方向違うから遠回りだし。」 葵は私の目の前でハーッとため息をついた。 なんか腹立つんだけど…