それから30分くらい私は葵にシュートを決められ続け、くたくたになって座り込んだ。 「あー…運動不足。もう動けない。」 「情けねーな。立て、おばん。」 「おばん言うなー」 「しゃーねー。帰るか。」 「ホント? ふはーっ!やっと帰れる……」 「帰りたかったなら帰ればよかったのに。いつもみたいに。」 ギク… た、確かに…… 私は何も反論できなかった。 嫌い嫌いと言っているのに、こんな風に一緒にバスケやったりして、なんか私、矛盾してる。 私は葵のあとに続いて体育館を出た。