「う、嘘!真田!ごめ……」
私のおしりの下には葵がいた。
踏み潰しちゃったー!
「いや、わりー。そんな動揺すると思わんくて。」
「パンツ見られたらフツー動揺するってば!」
「見てない。見えそーだっただけ。」
葵は乾いた笑い声を上げた。
「変態!セクハラ!」
「お前、試合始まる前も上ってるとき見えそうだった。」
「あ、あのときは!みんな試合に集中してるし見てないと思って……」
「男はそういうの見逃さないの。
ワンピースなんか着てくるからだ。」
「関係ないし。」
私は立ち上がってもう一度はしごに手をかけた。



