大嫌いな幼なじみと再会した場合。





「あー。かっこ良かったねー!」


試合後、凛々子ちゃんが満足気にそう言った。


「真田、生意気だねー。1年なのに、得点の半分以上あいつのシュートだよ。

やっぱ先輩の方がかっこよかったな。」


「深雪はぬかりないねー」


「エヘヘ…。キャプテンの人が一番かな~♪」



私たちは3人で笑って学校を出た。



数十メートル歩いた頃、忘れ物に気づいた。



「あ、スマホギャラリーに置いてきた…。」


「えー!バカ!」
「戻るー?」


「大丈夫!二人は先帰ってて。また明日ねー」


「そう?気を付けてね。」
「バイバーイ!また遊ぼーね!」


「うん!バイバイ」




二人に手を振って、もと来た道を引き返した。