一度俺のものになった女を他の男にくれてやるか。ってやつでしょ。 くだんない。 バカみたい。 「……したよ。 当たり前じゃん。あんたなんかとのキスが最後だなんて…… 死んでも嫌だもん。」 その瞬間、葵が私の手を握って歩き出した。 「……っ離して!!」 抵抗虚しく、私は近くの資料室に連れ込まれた。 体の中を恐怖が支配するけど、表面上は怒っているように葵を睨んだ。