会いたくないのに…… 「うるさいな。小銭返してよ」 「ぶつかって、しかも拾ってもらってそんな態度とるんだ。」 真田葵は小銭を自分のポケットに入れた。 「ちょっ!何するの!?」 「返してください、葵くん。って言ってみ?」 「ハァ!?言わないから!」 なにこの人! やっぱり違う。 私が好きになったのはこんな人じゃない! もう あの頃の葵はいないんだ……。