葵は私のことどう思ってる? ただの幼なじみってだけ? 他の女の子に呼ばれたときより嬉しそうに私に振り返るのは気のせい? バスの席が隣じゃなくて斜め後ろなのはわざと? 今、どっちの寝顔を見に来たの? そんなことばっか考えて、 私は頬を熱くした。 葵。 私のことどう思ってる? 私はね…… 私は…… **** さっきまでバスの中で閉じていた目を開けると、そこは高校の教室だった。 夢……だった。 どうしてか、私はがっかりした。