「なんだ。起きてんじゃん。」


「…な、何……」


「べーつに。」




先生に注意されないうちに葵は自分の席に戻った。





な、なんでわざわざ見に来たわけ……!?



もしかして寝顔見に来たとか?



どっち……の…?






依然として眠り続ける深雪の顔を覗く。





可愛いな…。


ちょっと嫉妬しちゃう。



でもきっと、葵の好きな人が深雪なら私は諦めるしかできない。