「ま、恵麻は自分が好きなことやればいいよ! じっくり考えな。」 「そうだね。 そういえば、駅前にドーナッツ屋さんがあるんだけ…「恵麻」 心臓が飛び出すんじゃないかと思った。 リズムよく歩いていた足が段々重たくなり、 最終的には道の真ん中で固まった。 聞き間違えるわけがない。 ゆっくり ゆっくり 私は声がした方を振り返った。